視神経脊髄型
多発性硬化症は、病変により大きく2つに分類され、"大脳、小脳、視神経、脊髄に病変を持つ"「古典型MS」が全体の75%を占め、"3椎体以上の長さの脊髄病変を持つ、または Aquaporin-4 抗体陽性による"「視神経脊髄型」が全体の25%を占めています。
強い視力障害や両下肢の麻痺、脳障害などといった比較的重い症状を伴うケースが多いようです。また、「古典型MS」においては稀である、しゃっくり、嘔吐、呼吸障害などといった症状も「視神経脊髄型」の特徴です。
多発性硬化症全体の男女比率が1:3であるのに対し、「視神経脊髄型」多発性硬化症の男女比率が1:10であることから、女性に多く発症する症状であると言えます。また、多発性硬化症全体の発症年齢平均が30代前後であるのに対し、「視神経脊髄型」多発性硬化症の発症年齢平均は40代とされています。
「古典型MS」多発性硬化症と同様、「視神経脊髄型」多発性硬化症についても明確な原因が解明されていないと言うのが現実です。橋本病やシェーグレン症候群、重症筋無力症など、自己抗体が関係する病気を合併しているケースが多いことから自己免疫疾患として研究が進められているようです。