脳障害

多発性硬化症の病変は、脳にも影響を与えます。第4脳室周囲の病変は、多発性硬化症の症状として表れやすいと言われ、小脳や脳幹部の症状がよく見られます。

小脳症状は、四肢の運動失調、立位・座位・歩行の異常、企図振戦(何かをとろうとするとき、手が震える症状)、断綴性言語(とぎれとぎれに、爆発的に喋ること)などがあります。


脳幹部の症状は、脳神経麻痺、眼球運動障害、両側性内側縦束(MLF)症候群などがあります。脳神経は顔面の筋肉を支配しており、脳の指令を受けた脳神経が顔の筋肉を収縮・弛緩させて顔の表情を作っています。脳神経の働きが低下することで、顔の表情を作れなくなってしまう、顔面麻痺が症状として表れるでしょう。


また、脳神経の中でも動眼神経は眼球の動きに関わっており、動眼神経の働きが低下することで眼球運動障害を引き起こしてしまいます。


両側性内側縦束(MLF)症候群が若年層で発症した場合、多発性硬化症である可能性が高いとされています。延髄の病変は、呼吸障害やしゃっくりなどの症状を引き起こしますが、「視神経脊髄型」の多発性硬化症が疑われ、後に重度の障害を引き起こす可能性もあるので、速やかな診断と処置が重要でしょう。

TOPPAGE  TOP 
RSS2.0